落花生の栽培で頭を悩ませるのが、害虫の発生です。
発生が多い場合は収量、品質に大きな影響を受けます。
この記事では、落花生の栽培で発生する代表的な害虫であるゾウムシ・センチュウ・コガネムシの主な原因、被害、対策となる農薬について解説します。
なお、病気についてはこちらの記事を参照してください。
落花生の主な害虫
ヒョタンゾウムシ類
サビヒョウタンゾウムシ、トビイロヒョウタンゾウムシなどがいます。
被害
幼虫は、地中で莢に穴をあけます。
成虫は展開前の若葉を食害し、左右対称の食害を発生させます。
対策
薬剤防除の方法として、トクチオン細粒剤Fの使用があります。
また、6月まで畑を開けておく、ゴボウ、ニンジン、ネギなどとの連作を避けるなども対策になります。
コガネムシ類
アオドウガネ、ヒメコガネ、アカビロウドコガネなどの幼虫がいます。
麦わらや未熟な堆肥を大量にすき込むと発生しやすくなります。
被害
幼虫による莢の食害、根っこの食害による株の枯死、子房柄の食害による落莢などがあります。
対策
播種時の薬剤防除、ダイアジノンSLゾル、フォース粒剤などがあります。
センチュウ
キタネコブセンチュウが代表的です。
被害
地中部の生育が不良になります。
株を引き抜いてみると、根の発育が悪く、細かいひげ根が発生していると被害を受けている株となります。
対策
非寄生作物であるイネ科の作物やサトイモやサツマイモ、対抗植物であるギニアグラスなどと輪作します。